前回のプロパガンダと重なる部分が多い、ソーシャル・エンジニアリング=社会工学 についてです。欧米では、それについて多くの研究者やジャーナリストによる記事が出ています。
ローマ帝国の時代から、統治者は工夫をしてきました。いかに一般市民にある物事を受け入れさせるか、です。例えば戦争を起こさせるための世論形成をしたい場合、そのために事件を演出したり、事実を針小棒大に取り上げて喧伝するのです。
有名な例は、1933年のドイツ国会議事堂放火事件です。
この放火事件は後に、やらせであったことが証明されていますが、つまりはこれによって
ナチス党のような国家社会主義が大衆によって受け入れられていく端緒となりました。
もう一つの例は今年20年を迎える、911・同時多発テロでしょう。
まだまだ日本人は知らない人が多いようですが、911は事件直後から、ブッシュ政権によるやらせ批判が米国で起こりました。多くの物的矛盾が指摘され、ビン・ラディンもフセイン大統領も関係ないことが分かっています。結論から言いますとあの事件はイラク侵略と
監視社会の到来(テロリストを発見するためには国民の電話の盗聴も仕方ない、という世論形成)を正当化させる、社会工学の一環だったのです。
現代日本に目を向けますと、多くの社会現象が表れては去り、定着する場合もありますが、それも全て社会工学のなせる業と言ってよいでしょう。
電車に乗ると、当方も含めて大多数の人が片手におさまる平たい物体を持ち、首を皆さん微妙に同じ角度で曲げて見入っています。全世界で同じ現象です。これもある意味、支配勢力が何十年もかけて計画してきた社会工学と言えます。
ここで、もう一つ当方が愛用する(笑)社会工学の実例を紹介します。ドクター・ピーター・グリッデン(Dr. Peter Glidden)という米の医学博士が数年前に自身のWEBセミナーで話していた暴露話です。このドクターは病院での化学薬品を使用した医療には携わらず、生体の治癒力を生かした自然医学(ホメオパシー、栄養治療など)が専門です。びっくりする話を以下に要約してお伝えします。
1914年から1918年にかけての第一次世界大戦後、アメリカの軍事産業界では物品が大幅に余ってしまった。特に困ったのが、車両、鉄道、船などで使うディーゼル油である。これを何とか利用できないか、企業体や政府関係者達が集まって出した結論が、「一般市場に食品として売り出す」であった。ディーゼル油を加工して食用にするのである。市場に出す際、原材料は内緒にし、当時主流であった料理用油であるラード(豚の脂)を「コレステロールは体に悪い」と宣伝して、一般家庭が加工済のディーゼル油を使うようにさせたのである。テレビはまだ無いため、ラジオと新聞で徹底的なプロパガンダを行い目的は成功した。これがクリスコ社の「ショートニング」の誕生である。
現在もこのような社会工学は行われていない、と断言できるでしょうか。
例えばオリーブ油です。体に良い、オレイン酸効果で悪玉コレステロールを減少させるため、心臓にも良く美肌効果がある、というのが一般的に広まっている知識です。
ところがグリッデン博士は断言します。どのような植物油も店に並ぶ時点で酸化しており、
オリーブオイルも例外ではない、と。博士は中近東の、オリーブオイルの農家の男性と会ったことがあるそうです。80代の男性ですが若々しくどう見ても40代にしか見えず、その理由はオリーブを潰して取ったオイルをすぐ飲むから、だそうです。一日経ったら酸化が始まり、オレイン酸の効果はそれにより減少するらしいのです。
当方、別にオリーブ油に恨みはありません(笑)
ある政治家が言っていたそうです。(出典:「昭和の黒幕100人」宝島社)
「キミね、新聞に書いてあることで、信頼できるのは2つだけだ。
テレビの番組欄と訃報欄だよ。」
これをガラガラ声で言った人を当ててみてください、そう、故・田中角栄です。
当方のような1960年代生まれには馴染みがある、金権問題など毀誉褒貶が多かったけれども、昭和を代表する有能な政治家です。
マスコミは社会工学の典型的ツールです。大衆の洗脳に今この瞬間、テレビや新聞が支配勢力によって使われています。
自分の思考や行動は社会工学の産物ではないか?
などと思って毎日を生きる人はいませんが’(笑)、マスコミの報道内容に疑問をもつことは非常に重要だと考えます。
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