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100年前にある警告を発した英人女性:キッシンジャーが改心?停戦を勧める。

更新日:2022年5月30日


ネスタ・ウェブスター Nesta Webster, 1876-1960

ウェブスター女史は、イギリスの保守派活動家として沢山の本を執筆しました。

フランス語に長けていたため、フランス革命におけるイルミナティの活動やフリーメーソンなど、一次資料をベースに秘密結社の目的を暴いた人です。

著書に「世界革命運動 World Revolution Movement」というのがあり、内容を当方の自費出版本で引用しましたので、ここでご紹介します。


―――――


「世界革命(World Revolution)」、著者はネスタ・ウェブスター(Nesta Webster, 女性)。1921年出版だから101年前の本になる。

ウェブスターはこの本の他に、秘密結社について書いており、その時代から陰謀論者として揶揄されていたようだ。

ジョン・ロビソン著「陰謀の証拠」にも記述があったが、フリーメーソンは友愛団体としてイギリスで盛んになった後、ドイツやフランスでは陰謀組織と化した。そしてイルミナティと同盟を組んだ。


「世界革命」ではイルミナティの創設者、アダム・ヴァイスハウプトについて説明している。ヴァイスハウプトは地球上の文明が全く間違った方向に進んでおり、それを是正しなければいけないという考えをもっていた。哲学者ジャン・ジャック・ルソー(1712-1776)の思想「自然に帰れ」に影響され、人間は文明を捨て遊牧生活を送るべきで、学問や芸術も禁止し、王侯貴族も廃止するべきと主張した。人間を堕落させたのは宗教や国家であり、理性(reason)が宗教に取って代われば、全てが解決するとした。

「世界革命」のポイントは、



イルミナティは全世界を支配下におくことが目標である(World domination )(12頁)

イルミナティ団員に与えられた掟は、沈黙を守れ、完璧であれ、そして正体を隠せ、だった。(15頁)

イルミナティは何も知らない民衆を革命側の味方につけた(16頁)

徹底した秘密主義を敷いた(17頁)

ヴァイスハウプトはイルミナティ結成2年後にフリーメーソンとなり、両者を同盟関係にした(18頁)


イルミナティの目標6項目(22頁)

  1.  王室や国家の政府を廃止

  2.  私有財産を廃止

  3.  相続制度の廃止

  4.  愛国主義の廃止

  5.  家族制度の廃止

  6.  全ての宗教の廃止

つまり本のタイトル、「世界革命 World Revolution」はイルミナティの6つの目標による、世界転覆を指しているのだ。

これらの内容は、ビルダーバーグ・グループの11目標と酷似している。

また、

フランス革命で、民主に暴動を起こさせるためにイルミナティは食糧不足を演出した (31頁)

アメリカ建国の父、トーマス・ジェファーソンはイルミナティだった (80頁) 。プロシア(ドイツ)のフレデリック大王(1712-1786)はフリーメーソンで、おそらくイルミナティでもあった (85頁)

社会主義の観念は、18世紀のフランス革命でイルミナティにより始まった(114頁)

その後共産主義という観念が欧州に19世紀に根付いた(118頁)


さらに目に留まるのは、「人口削減(depopulation)」(46頁)という部分だ。

フランス革命では、革命側は資本主義者を攻撃し、工場や商業を停滞させた。結果、工場が稼働せず、商取引が滞った為、数十万人という労働者が職にあぶれたのだ。貴族やブルジョワの生活が革命によって破壊されると、彼らに仕える仕事も無くなった。食糧も物資も底をついていた。そこで革命政府は「人口削減システム」を秘密裡に検討したのである。

当時フランスの人口は2500万人であった。(2020年は6700万人)そして人口を1400万人(約6割)か800万人(約3割)にまで減らそうという議論がなされたのだ。かくして、「恐怖政治 Reign of Terror」」が行われた。

ウィキペディアで恐怖政治を検索すると

「ロベスピエール(元代議士の革命家)派は、恐怖政治を行い、革命反対派、穏健派、過激派など、反対派の人物を次々と処刑した。(中略)

銃殺刑が多かったが、ギロチン断頭台)による刑がよく知られている。ただし、司法手続きが大きく簡略化されたため、正統な裁判なしでの死刑や獄中死も多く、それらを含めると実際の犠牲者は4万人を超えるものと思われる」。


「世界革命」では、恐怖政治の犠牲者はもっと多く、パリだけで2800人、国全体では30万人となっている。

フランス西部に位置するナントの町では、500人の子供が斬首され、軍服を縫製する縫い子女性144人が川に投げ入れられたという目撃談もある。

これらの虐殺は革命政府であるイルミナティが行ったものだったのだ。


200年前に人口削減を行ったイルミナティにとっては、現代の世界人口は耐えられないレベルではないのか?

ウィキペディアの世界人口の推移(Estimates of historical world population)で調べると1800年の人口は8.9億から9.8億だった。現在は75億人を超えている。当然イルミナティは世界の人類を削減したくてたまらないのではないか?

―――――


この、世界革命運動は現在の世界経済フォーラムや国連を頂点とする世界政府樹立のことかもしれません。革命という目立った流血事態ではなく、一般人が気づいていない革命です。


ウェブスターの著書は、陰謀論業界(というか陰謀暴露業界)では貴重な資料となっていますが、ただ一つ同女史の主張に大きな欠点があります。

女史は当時はやっていた「ユダヤ陰謀説」にすっかり取りつかれました。世界を支配するユダヤの陰謀、悪のユダヤ人を警戒せよ、という考えです。

現在の日本でもユダヤユダヤ、という人がいます。確かに金融資本はユダヤ人が始めた会社が多いです。ロスチャイルドやウォーバーグ、リーマン、ラザール、ソロモン、ゴールドマン、などなど。

しかしその後、ユダヤ人はエリート勢力の単なる一部でしかないことが分かっています。

ロックフェラーはユダヤ系ではありませんし、ロスチャイルド家も現在ではすっかりユダヤの血が薄まっており、プロテスタントやカトリックの子孫もいます。

世界を支配する国連やバチカン、欧州の王室などはユダヤ系ではありません。


いずれにしても100年前に秘密結社を暴いた女性がいたというのも、興味深いことです。


キッシンジャーが99歳になってやっと改心か?



キッシンジャーが世界最大の戦犯であることをお伝えしました。


しかし今回のウ・ロ戦争は、キッシンジャーは関与せず若手のオバマやヒラリーに任せており、彼らの手法に心配していたと言われています。あまりにロシアを焚きつけると、世界全体に良くないというようなことを発言したようです。


99歳になったばかりのキッシンジャーは、先週のダボス会議で「NATO対ロシアの世界規模の戦争になる前に、クライナはロシアと停戦条約を結ぶべきだ」と発言したという報道です。

そして「ウクライナは、クリミアやドネツクとルハンスクを諦めるべき」「ロシアはこの400年間、ヨーロッパの主要なメンバーだった。中国と同盟を結ぶようにロシアを追い込むべきではない」と言いました。

戦況不利にも関わらずゼレンスキーは完全にその提言を拒否しており、ウクライナ側はキッシンジャーを、「ロシアと同犯」と呼んでいるようです。


99歳の大戦犯も、そろそろ死期を悟って改心したのでしょうか?



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